今夜はごはんと一緒にお酒を飲みたい。
ふといつものチューハイの棚の反対側を見ると、そこにはワインと日本酒が。
そういえば、ワインと日本酒ってどんな違いがあるんだろう?料理に合うのはどっちだ…?
第2回となる「十勝ワイン飲んでみた!」シリーズ。
今回は、十勝ワインさんの「セイオロサム 白」と伴野酒造さん(長野県)の「澤乃花 辛口純米 花ごころ」を飲み比べてみました。
ワインと日本酒の香りや味わいの違いに加えて、いつものごはんとの合わせ方についてもお伝えします。
この2つのお酒でどちらが自分の好みに合うかわからないという方にも、この記事が参考になると嬉しいです!
ワインと日本酒の選び方を、ワインエキスパートが解説!
こんにちは!日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートの可児 涼真です。
突然ですが、「ワインと日本酒、どっちを飲もうかな?」という時、皆さんならどう決めますか?
普段飲み慣れている方があればそっちかもしれない。
ワインは気取った印象、日本酒は渋い印象がある。
上級者なら、今日のごはんに合わせて選んだりするんだろうけど…。
今回の記事では、ワインと日本酒の飲み比べを通じて、2つのお酒の違いや料理との相性について考えてみました。
香りか味か?
醸鹿的結論として大まかに言うと、ワインは香りと酸味が、日本酒は旨味が特徴的なお酒です。
確かに、ワインが好きな僕は、日本酒でも香りや酸味のはっきりしたものを美味しいと思うことが多い気がします。
特にワインの香りについては、香りを引き立たせるための醸造上の工夫がされている場合も多く、元来香りがワインの楽しみの中心として捉えられてきたといえます。
一方、日本酒好きの友人によると、日本酒は重層的な味わいでゆったり楽しめるのが好きだが、ワインはさらっと飲めてしまうので飽きが来やすいとのこと。
そう感じる要因の1つは、米から来る旨味の強さだと言えます。ワインに使うぶどうでは現れにくいズッシリとした味わいです。
また、この違いはアルコール度数の差からもわかります。
ワインは白で12~13度、赤で14~15度くらいのものがほとんどですが、日本酒では15~16度が一般的です。このアルコール度数の差が、飲み口の重厚感の差につながるのかもしれません。
ところで日本酒の中でも、香りが華やかなタイプや、りんごや柑橘のような酸味が比較的強いタイプの日本酒を飲んだことはありませんか?
日本酒では、こうしたタイプのものが現代的なスタイルとして多く見られるようになってきており、「ワインっぽい日本酒」と呼ばれることが多いように思います。
和食と合うのはやはり日本酒かと思いきや…?
日本の食卓で多い味付けは、醤油やみりん、味噌のような少し甘味がある味付けではないでしょうか。
そういった和食に合うお酒と言うと、日本酒や焼酎といった日本のお酒を思い浮かべる方が多いと思います。
一方、新鮮な魚にオイル主体のソースをかけたカルパッチョに合うお酒と言われると、白ワインが思い浮かぶでしょう。
さて、料理とお酒の相性は実際にその通りなのでしょうか?試してみました!
日本酒はさすがの安定感。「さつま揚げを食べたら自然に日本酒に手が伸びた」と言わしめる実力を発揮しました。
合わせる相手を選ばない抜群のバランス感があります。
次にワインも試してみます。
肉じゃがを食べた後に飲むとびっくり!口に残ったほのかな甘味が、酸味主体のワインの味わいを補完し、ワインだけで飲むよりも美味しい!!
カルパッチョに似た味わいのニシンと合わせても十分美味しい組み合わせでしたが、それ以上の驚きがある結果でした。
ん?つまりワインに甘味を足せば良いってこと…?
「甘味」足しちゃいました!
これも美味しい!!ジンジャーエールの控えめな甘味と炭酸の爽快感の中に、セイオロサムの特徴である華やかなマスカットの香りがしっかり感じられます。
同じワインでもまた違った雰囲気で楽しめるカクテルになりました!ジンジャーエール以外に、りんごジュースで割っても美味しく飲めます!
ちなみに醸鹿メンバー内では、白ワインに少量のみりんを加えて甘さを足すのがまさかの好評。みりんを加えるなんて信じられない!と言っていた人たちが次々とみりん沼にハマっていきました。
先ほどワインとの相性が抜群に良かった肉じゃがにもみりんの味がしっかりついており、それを考えても納得の結果です。
まとめ
普段のごはんに合わせるワインや日本酒は、深く悩まず気軽に選んでしまって良いものです。
予想もしていなかった美味しい組み合わせが見つかることもありますし、カクテルにして
楽しみの幅を広げることもできます。色々な組み合わせをぜひ楽しんでみてください!
本日のワイン・日本酒
(左)
十勝ワイン「セイオロサム 白」
価格:2,379円(税込)
マスカットのような華やかな香りが印象的。生き生きとした酸味やグレープフルーツを思わせる苦味が感じられ、後味はスッキリしていて飲みやすい。
ご購入はコチラから。
(右)
伴野酒造「澤乃花 辛口純米 花ごころ」
価格:1,265円(税込)
リンゴのような爽やかな香り。味わいは淡麗で辛口、スッキリした口当たりでどんな料理にも合う万能なお酒。
ご購入のお問い合せはコチラ(醸鹿LINE@)から。
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