〜本日のテーマ〜 ・実はかな〜り厳しい! 日本酒の条件 ・添加物から見た!日本酒の種類 ・悪い酔いの原因?醸造アルコールとは |
執筆者紹介:ふなっしー
日本酒が好きな大学4年生。
室蘭市の大学に在学中で、ときに市営イベントの副代表だったり、露店型飲食店の店主だったり、空手の北海道代表だったり。
趣味は釣り、飲食店巡り。毎日楽しく生きるがモットー。
〜実はかな〜り厳しい! 日本酒の条件〜
皆さんこんにちは!日本酒大好きふなっしーです。本日は日本酒について、3つのテーマから勉強していけたらと思います。
いきなりですが、みなさんは日本酒の定義をご存知でしょうか?
「お米を使って作ったら全部日本酒?」
と考えていませんか?
実は日本酒を名乗る条件は詳細に法律で定められています。
その気になる条件が以下の通りです。
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上記のルールを全て満たしたものを初めて日本酒と呼ぶことができます。
ここで少し歴史的な話をすると、戦後は原料である米が不足しており、清酒を3倍に薄めた三増酒が製造されていました。三増酒の製法は、醸造アルコールや水に加え、糖類、酸味料のような添加物を用いることで、清酒の旨味をカバーしながら3倍量にかさ増しするというものでした。
これは、先述した3または4の条件から外れてしまいますので日本酒を名乗ることができません。
このような日本酒の定義から外れてしまうお酒を清酒と表記して販売することは、現在法律で禁じられています。
~純米酒・吟醸酒の条件は?~
また、日本酒を名乗ることができる酒で、よくみなさんが耳にする純米酒、吟醸酒などについても内容物の条件が以下のように正確に決まっています。
・純米酒 米、米麹、水のみで製造された日本酒 ・吟醸酒 醸造アルコールの割合が使用する白米の10%以下で、吟醸造りで製造された日本酒 ・普通酒 添加物の割合が全体の50%以下である日本酒 |
純米酒は添加物の使用がないことから、お米の持つ旨味やコクを強く感じることができます。
お米を咀嚼した時に出る旨味を想像していただくと分かりやすいかと思います!
吟醸酒は吟醸造りと呼ばれる特別な製法で製造されることで、「吟醸香」と呼ばれる、マスカットやバナナなどのフルーティーで華やかな香りを強く感じることができます!
普通酒に関しては内容量の半分まで添加物を含むことができます。「甘みを感じて欲しい」、「香りを立たせたい」など様々な目的に合わせて添加物を加えることができ、無限の可能性を感じますね!
~醸造アルコールについて~
皆さんは醸造アルコールを知っていますか?醸造アルコールと聞いてもイメージがつきにくいかもしれません。
これは主にサトウキビなどを原料に蒸留して作られた食用のエタノールのことです。
これを添加することで、キリッとした軽快な飲み口に変化させたり、吟醸香を際立たせたりすることができます。特に後者では、日本酒の品評会でよく使用されるテクニックとなっています。
また、品質低下の原因となる腐敗を防ぐ方法の一つとしても利用されています。
そんな醸造アルコールですが、あまり良くないイメージがついているのも事実です。
先程紹介しました三増酒ですが、こちらも醸造アルコールを使用しています。
全体の66%近くにものぼる大量の添加物により、「ベタベタと甘い酒」「まずい酒」というイメージが定着し、悪酔いしてしまうお酒の代表として有名です。
この三増酒の悪いイメージから、醸造アルコールが添加されているお酒を飲むと悪酔いするという噂が後を絶ちません。
現在販売されている日本酒では、醸造アルコールを含む添加量が厳しく制限されています。
三増酒も日本酒として扱われていた時代に比べると、「醸造アルコール=悪酔いする」ということではなくなっています。
ただし、日本人の約半数はアルコールに対して強くない体質なので、自分の体質を把握し、飲む量とスピードには気を付けていきたいですね♪
~まとめ~
本日は日本酒の定義や、含まれる添加物についてお話しさせていただきましたが、皆さん学びはあったでしょうか?次回は純米酒や吟醸酒といった「日本酒の種類」についてお話しできたらと思います!お楽しみに^_^
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